エレベータ専用インバータ
最新のエレベータ制御技術で低騒音・低振動を実現。快適な乗り心地を提供しエレベータの価値を高めます。
特長
[VT800]
昇降路内の壁とかごとの隙間に設置できるように、厚さを90mmとしている機械室レス用の薄形インバータです。多段速もしくはシリアル通信による速度指令で運転が可能です。
[VT850H]
回生エネルギーを有効活用するための回生コンバータを備えた高速エレベータ用インバータです。回生エネルギーを電源に戻すことで省エネルギーに貢献します。高層ビルにおいて、快適な乗り心地と高い安全性を提供しています。
- ロールバック抑制機能(VT850Hの場合)
- 磁極位置推定機能
- 位置学習運転によるクリープレス運転が可能 (VT800・VT850Hの場合)
- 高速用(VT850Hの場合)
- 電源回生コンバータによる省エネ運転(VT850Hの場合)
- 電源高調波抑制(VT850Hの場合)
- 安全規格IEC61508適合(VT850Hの場合)
用途・ソリューション
明電舎は1970年代始めからエレベータ用モータや制御装置を手掛けており、世界各国で低速から高速までの幅広い範囲のエレベータで活躍しています。
巻上機は積載質量や速度なども様々であり、明電舎ではビルトインモータやPMモータなど中低速機から超高速機まで多岐に渡るエレベータ用モータとインバータを手掛けています。
バリアフリーやビルの高層化など、日常生活に不可欠となってきているエレベータは、主にエレベータの運行管理を行うコントローラ、かごを動かす巻上機と巻上機のモータを制御するインバータとから構成されています。
近年では機械室を無くした構成の機械室レスエレベータもあり、駅を代表とする多くの場所で使われています。
仕様一覧
こちらの表に記載のない仕様については、問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
適用モータ | 5.6~37kW |
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定格入力電圧 | 200~220V、380~440V |
最大連続定格電流 / 最大加速電流 | 200V系:26~176A / 46~320A 400V系:15~47A / 27~88A |
適用モータ | 40~54kW |
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定格入力電圧 | 380~480V |
最大連続定格電流 / 最大加速電流 | 62~75A / 130~160A |
その他
- ロールバック抑制機能とは
荷重センサがない場合にもロールバックを抑制でき、エレベータの制御をアシストします。
- 磁極位置推定機能とは
U、V、W相や絶対値信号を持ったエンコーダが不要となり、A、B、Z相の信号のみでPMモータを制御することが可能です。『Z相の位相調整』も不要のため、エンコーダの交換時にモータを回すチューニングも必要ありません。
最小で厚さ90mmとなっています。 - 位置学習運転によるクリープレス運転とは
インバータが位置学習をし、エレベータを着床位置に正確に停止させる制御を行います。上位コントロールからはシリアル通信オプションにてモード選択をするだけで、モードによる速度管理からクリープレスの着床制御まで行うことが可能です。
インバータとは
インバータの原理・制御・回路など、基礎知識に関する情報は下記の資料をご覧ください。
早見表
各シリーズにおけるモータの電圧や容量の範囲が一目で分かる早見表です。