水インフラシステム
水運用自動化システム(カオス需要予測)
これまでの水運用は、施設を熟知した熟練操作員が、日付・天候の情報から1日の需要量をイメージして施設全般の運転を行ってきました。しかし、近年、熟練操作員の大量退職や市町村統合を背景に水運用・維持管理のさらなる効率化が求められています。当社の水運用自動化システムはカオス需要予測を用いて、配水池の水位を予測・自動制御することで、それぞれ構成の異なる水道施設に合わせた、合理的で安定した送水を実現します。
特長
- 自動制御のためオペレータによる日付・天候等の入力は一切必要なく、維持管理の効率化が実現できます。
- 予測した需要量を元に配水池のバッファを有効活用して需要の波を吸収し、取水・導水・浄水・送水までの各工程の水量を平準化することで、省エネルギー・電力消費のピークカットの効果があります。
- Ethernet接続やシリアル接続で既設システムへの組込みが可能です。また、監視制御システムとの連携も可能です。
水運用自動化システム
当社の水運用自動化システムは配水量の変動を配水池の水位変化として吸収する制御方法です。カオス需要予測を用い、未来の配水池水位を予測し、水位が逸脱しないように送水量を自動制御します。
それにより浄水量を安定させることができます。配水池の容量が大きい場合は、浄水量を一定に制御することができます。一方で配水池の容量に余裕がない場合は、その容量の範囲で浄水量の平滑化を行うことができます。
アプリケーション事例
自己水と県水などからの入水を両方使用している施設の場合
井戸水などの自己水のみで送水量を生業することは難しいことでしたが、「カオス需要予測」により、配水量を予測し、配水池の水位を制御します。その結果、県水などからの受水量を一定に保ちながら、自己水の変動を小さく抑えた流量制御が実現できます。
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