広範な知識、能力が求められる
開閉装置の設計を担当。
私が所属している部署のミッションは、スイッチギヤ製品の基礎開発、新製品開発の計画です。新規採用の形状や部品について検討、試作器の手配、検証の支援を行っています。その中でも私は、特別高圧クラスの開閉装置・真空遮断器の新規構造設計を担当しています。開閉装置の仕様は、お客様の要望以前に、国内・国外で定められた規格に基づいて設計されます。また、規格は時代に合わせて変化するため、それに合わせた製品の開発が必要です。さらに、一つ一つの製品によって満たさなければならない内容もさまざまです。
こうした開閉装置を設計するには、構造・熱・電気などさまざまな観点から検討する必要があります。どこか一つだけではなく、すべての課題をクリアしなければならないため、装置の弱い部分・強い部分を見定める判断力も必要です。また、装置の仕様について製造、資材、組立、アレンジ、据え付け、使用の観点から見ることも大切です。このように非常に広範な知識・能力が必要とされるため、現在はテーマリーダーから与えられた課題に対してどのような検討をすべきか勉強中です。
設計から品質保証まで見渡せる
風通しの良さに惹かれて。
高校時代から物理に興味があった私は、大学も物理学専攻を選びました。明電舎に興味を持ったきっかけは、研究で高電圧を扱っていたことと大学院で研究したプラズマの知識が活かせると知ったことです。また、顧客の要望に柔軟に対応し、設計から品質保証まで見渡せる風通しの良さが感じられたことにも魅力を感じ、明電舎への入社を決めました。
実際、入社後感じる明電舎の強みも、風通しの良さです。設計以外のことで疑問を感じた時、他部署にすぐ相談できます。つい最近も、「ここの試験はどうやっているのだろう」と思い、品質保証部まで行って相談し、疑問が解消しました。
また、若手に責任ある仕事を任せてくれるのも良いところです。配属後まもなく行った、新しいシミュレーションソフトの実機との整合性の検討は、強く印象に残っています。時間はかかってしまいましたが、マニュアル作成まで行い、完遂できたことは自信につながっています。