お客様と二人三脚で
ものづくりを行っていく。
エンジンの性能を計る「エンジンベンチ」や変速機やその内部の部品性能を計る「ドライブトレンテスタ」の機械設計を担当しています。その中で重要なのは、お客様のやりたいことを掘り起こし、試験目的に沿った最適なシステム提案をし、計画図面を作り上げることです。
そのため、直接お客様と打合せを行い、書面には現れない細かいニュアンスも含めて汲み取り、工場設計者と密に連携を取りながら、図面を仕上げていきます。
手がけているのは、標準品ではなく、特殊用途エンジンベンチやドライブトレンテスタ。自動車の駆動系には数多くの部品が使われていますが、そのどれ一つとして同じ形のものはなく、また自動車メーカーと部品メーカーでは試験目的も異なるため、お客様の試験対象(供試体)の評価を深く理解し、
試験目的に沿った最適なシステム提案を行っています。また、お客様は供試体の試験装置について具体的なイメージがついていない場合も多いため、具体的なイメージができるような図面を作成し問題点を早い段階で浮き彫りにすることで、お客様と一緒に二人三脚でものづくりをしていくイメージを持ってもらいます。
そうして信頼関係を構築し受注につなげるとともに、受注後の製品納期短縮にも努めています。
難易度の高い機械設計に挑む
大きなやりがい。
自動車試験機というものは、「材料力学」、「流体力学」、「熱力学」、「機械力学」という4つの力学全てが必要とされる難しい世界です。この技術を活用して、いかにお客様の望む試験機を作るかが、機械設計者にとってはまさに「腕の見せどころ」。自動車には120年以上の歴史がありますが、進化は未だに歩みを止めません。
そのため、試験装置も常に新しいことへチャレンジしなければならない宿命にあります。そして、自動車の最先端技術開発の現場では、私たちがつくる最先端の試験装置が役に立っているのです。つまり、私たちの仕事が自動車の発展を強力にサポートすることにつながるわけです。
そういったことからも、お客様の供試体試験の目的をより深く理解し、それを試験「システム」として成立させることが重要です。難易度は高いですが、その分やりがいもあります。また、自らの設計に対する裁量の範囲も広く、自分の想いを図面で表現できる点も魅力だと思います。