DX推進本部 
デジタル基盤開発部 主任
理工学研究科
情報生体システム工学専攻修了 / 2012年入社
S.S.

T.K.

画像処理、AIを駆使して、
お客様の鉄道設備の課題を解決に導く。

検証・実験を経て、
開発を達成していく醍醐味。

私が所属するDX推進本部 デジタル基盤開発部のミッションは、ICT、IoTの活用により各事業部の製品・サービスの付加価値を高めること、および技術を開発することです。その中で私は、電鉄事業部の製品・サービスの付加価値を高めるための技術開発(特に電車線検査装置)を担当しています。 具体的には、電鉄事業の保守・点検業務を省力化するために、画像処理やAIを用いて鉄道設備の計測や異常検知の解決策を考え、計測・解析ライブラリを作っています。
日々やりがいを感じるのは、検証・実験を経て得られる成果が、目に見えることです。画像という手段のため、検証や結果がすぐ目の前に現れ、過程や達成がより実感できることがうれしいですね。
また、それらのデータ取得のために、カメラやレンズのハード選定から関わったり、実際にフィールド試験として、お客様設備に足を運び、身体を動かしたりすることもあり、そこでも大きな手応えを感じることができます。

メンバーを束ねて開発を進め、
結果を出していく喜び。

現在、私は開発担当であるとともに、テーマリーダーとして画像処理やAIに関係した技術開発テーマのまとめ役も兼任しています。リーダーの役割は、お客様の課題を技術開発テーマに落とし込み、メンバーに振り分けて開発を取りまとめていくことです。 メンバーと共に開発した画像処理やAIの技術を繋ぎ合わせてお客様の課題解決に直接結びつけられた際は、リーダーとして大きな喜びを感じます。
その半面、管理業務と開発業務との両立や、チームをまとめていくことに苦労しています。しかし、チームとしてガチッとはまったとき、一人では考え付かないアイデアや解決先が出てくることがあります。このとき、チームとして開発に取り組んでいる楽しさを実感します。
AIは製品としては、まだまだ発展途上です。5〜10年先にはこうして培った経験を活かして、明電舎の「AI製品」の基礎をつくり、技術開発だけではなく製品全体の開発テーマも取りまとめていければと考えています。

コミュニケーション力を強みに、
開発を達成。

これまでのキャリアの中で、コミュニケーション力の大切さを初めて痛感した出来事があります。それは、コンピュータシステム工場所属時に携わったジャカルタの電鉄SCADA(産業制御システム)という大規模な製品開発です。 そこで様々な部署と連携を取って一つの製品を完成させていく工程に携われたことで、コミュニケーションを密にしていくことの重要性を、身を持って学ぶことができました。
そして、この時培ったコミュニケーション力は私の強みになっています。例えば、開発テーマにおいて、自分達だけでは検証に必要なデータが不足し、開発達成が困難な事態に直面することがあります。 そんな時は、社内の他部署、お客様等、培った人脈を活用し、課題解決のため、データ自体を提供してもらったり、フィールド試験の実施をお願いしたりすることで、困難を乗り越えています。このような引き出しの多さは、私の一つの財産であり、開発に役立てています。

メッセージ

開発では、様々な部門と連携し一つの目標を目指していくため、チームワークが重要です。そして、その組織力こそが明電舎の強みでもあります。
学生の皆さん、研究中に多くの壁にぶつかると思います。その際には、一人で頑張るだけではなく、様々な人とコミュニケーションし、様々な視点から物事を捉え、解決していく経験を多く積んでください。その財産は、必ず社会で役にたつと思います。

※内容は取材当時のものです。