電力インフラ営業・技術本部 海外営業部
商学部卒 / 2019年入社
K.S.

K.S.

海外マーケット開拓の司令塔として
目標達成・シェア拡大を目指す。

明電舎ならではの強みを持つ製品で、
北米マーケットを開拓する。

私の部のミッションは、海外で真空遮断器などの変電機器製品の拡販を図ること。地域別に課が分かれ、営業第一課は北米・欧州・豪州を担当。そのなかで私は北米地区を任されています。主な業務は、北米マーケットを俯瞰して営業戦略を立案し、現地販売拠点・工場のマネジメント層やローカルの営業担当と連携。日々の営業サポート、リスク管理、採算管理、納期調整、契約交渉サポートなどを行い、目標達成・シェア拡大を推進していきます。
主要製品である真空遮断器は、「真空インタラプタ」という環境性能に優れた装置を内蔵するタイプ。明電舎ならではの強みが北米で高く評価され、需要を伸ばしています。ただ、この装置は日本でしか製造しておらず、コロナ禍や歴史的な円安といったリスク要因と対峙しての輸送の巧拙が、収益を左右します。まさに司令塔としてビジネスをマネジメントし、北米マーケット開拓を図ることがこの仕事の醍醐味であり、その一翼を担うことにやりがいを感じています。

さまざまなマネジメントスキルを学んだ、
“綱渡りの連続”のプロジェクト。

こうしたマネジメントスキルを磨く機会となった案件があります。入社2年目、中東地区を担当時に経験した製品の移設プロジェクトです。その具体的内容は、ある変電所で稼働していた真空遮断機を別の変電所に移設して稼働させること。ドバイの電力庁から移設を請け負ったコントラクターとの案件進行は、世界的なコロナ禍とタイミングが重なり、どの工程も綱渡りの連続でした。そもそも港湾がロックダウンする中でこの案件は実行できるのか、役員の決裁承認に始まり、日本からの部品輸送・技術者派遣手配など、工場や倉庫などと必死に連携。時間との戦いのなかで、常に瞬時の判断が求められました。一方で輸出を安心して進めるためには確実な資金回収の目処が必要。現地外国為替銀行でのL/C発行のために、コントラクターや現地銀行とのタフな交渉も経験しました。
上司のサポートを受けながら、必死にゴールまでの半年間を走り切り、判断力や交渉力、リスク・スケジュール管理の勘所、関係部署との社内人脈などを得たこのプロジェクトは、私を大きく成長させる経験となりました。

*国際間の貿易取引において、銀行が輸入者の商品代金の支払いを保証する信用状のこと。

インフラ製品を扱う企業として、
お客様と深い信頼を築く。

現在は「真空インタラプタ」関連製品をトリガーにして、シェア拡大に結びつける営業活動に注力していますが、もう1点、戦略的に重視しているのが、インフラ製品を扱う企業としてお客様と深い信頼関係を築くこと。そのため、現地拠点の営業・技術部隊と日本にいる私が一体となってお客様のプロジェクト会議に参加し、問題点や要望などを把握。具体的な商談では、市況や会社の価格政策を見極めながら、私自身が責任を持って契約・価格交渉をリードしています。こうした重要な局面の裁量権を与えられ、商談を成功させることで信頼構築に貢献できるのも、この仕事の大きな魅力です。
成果として、次の北米マーケットの“鍵”となりそうな製品開発の商談も出てきています。今後はその芽を活かして未来の柱となる製品ラインナップを生み出し、自ら現地に駐在して直接営業を担当してみたいですね。そしてゆくゆくは、現地拠点のマネジメントに携われるよう、キャリアを重ねていきたいと考えています。

メッセージ

メーカーは技術系が主役、と思いがちですが、実は営業やマーケティング、リスク管理など、学生時代では気づきにくい職務・職能が幅広くあります。それは明電舎も同じ。そして私の業務のようにさまざまな部署の方々と連携してコミュニケーションを深めることができます。そこで出会う社員の方々も、皆さん面倒見がよく、役職が上の方でもフランクに相談に乗ってくれます。「人の魅力」がある会社、それが私の偽らざる実感です。

※内容は取材当時のものです。