社内試験・現地試験を通じて、
お客様ごとに異なる製品の
品質を見極める。
私が所属している品質保証部のミッションは、設計通りの製品品質が保たれているかを、試験を通じて確認すること。製造完了後、社内で確認し、さらに出荷後の現地運用まで関わり、製品の最終品質を決める、いわば最後の砦の重要な部署の一つです。
そのなかでも私は周波数60Hz帯である主に西日本地域の下水処理場や浄水場などの水処理プラントに納入する制御盤の社内試験・現地試験を担当しています。当社は受注生産方式で制御盤を製作しているため、お客様ごとに仕様が異なり、また、同じような種類に見えても中身は全く違うことがほとんどです。そのため製品知識、水処理設備や需要家のニーズについて覚えることが多いのが苦労する点です。入社5年目になりますが、いまだに初めてのことにぶつかります。だからこそ、毎回、何事も諦めずに取り組み続けることを大切にしています。未知のものや大きな壁にぶつかったとき、辛くても踏ん張り、着実に一つずつの問題をクリアし、乗り越えた先には必ず達成感が得られる。それがこれまで幾度も経験してきた実感です。
責任者として初めて
無事故・無災害の現地試験をやり遂げ
つかんだものとは?
入社2年目に責任者として初めて現地試験を取りまとめたことが印象に残っています。不安だらけで現地入りし、半年間にわたって、「ここはどうなっている?」とお客様や工事関係者に質問されては頭を悩ませつつ答える日々。工程の先々まで詰めていかないと工事も進まないので責任は重大です。そんななかお客様や工事関係者とできる限りコミュニケーションをとり、一つずつ問題を解消していきました。そして社内の上司や先輩の力を借りながらですが、無事故・無災害で現地試験をやり遂げた時には、お客様や工事関係者から感謝の言葉をいただき、自分が逃げずにやってきたことは間違っていなかったという達成感を得ました。また、この経験を通して、工程全体を見渡して計画を立て、優先順位を考えながら試験を推進していくノウハウ・スキルが身につき、大きく成長できたと思います。
さらにうれしかったのは、2年後、縁あって、また同じ現場に入ることがあり、2年前と同じお客様から「N.M.さんなら安心。来てくれてよかった」と言われたこと。2年前に頑張ってよかったなと改めて実感しました。