インドネシア・ジャカルタ
Q入社から現在までに経験した仕事を教えてください。
入社から5年間は社会システム事業部 技術部 産業技術課にて、主に産業分野のお客様を中心に受変電設備の営業技術を担当し、工場向けの受変電設備や太陽光・バイオマス発電所向けの特高変電設備等のコンサル・工場への仕様指示等の業務を行っていました。業務を通して国内変電の技術・ノウハウ等を身につけた後、6年目からはMEIDEN ENGINEERING INDONESIA(以下MEI)に赴任し、同じく海外の受変電設備の営業技術を行っています。海外の営業技術は業務範囲が広く、国内で行ってきたコンサル・仕様指示等の業務に加えて、日本では他部署の業務であった設計・試験等の業務も行っています。
Q現在の駐在地での仕事内容を教えてください。
現在は交通渋滞解消に向けた事業の一つである、ジャカルタの都市鉄道案件(MRT Jakarta)を担当し、全体的な取りまとめを行っています。主とする業務はMEI所掌の機器の設計・品質管理です。明電グループとして受電変電所および電鉄用・駅舎用変電所向け変電設備の機器納入・現地試験を請け負っていますが、全て設備が明電舎製というわけではなく、当社の製品と他メーカーの製品を組み合わせたものを納めています。今回の場合では、直流き電盤・中央監視装置は明電舎製、20kV開閉装置・油入変圧器は明電シンガポール製ですが、その他設備は他メーカーの製品を採用しています。他メーカー製品を採用したとしても、お客様には明電舎品質を求められます。各メーカーの能力も品質もバラバラな中、明電舎品質に近づけていくのは大変な仕事ですが、最終的にお客様に満足いただけた時には大きな手応えを感じます。
現在は同時並行でジャカルタの超高層ビル向けの受変電・非常用発電設備も担当しており、忙しいですが、やりがいのある仕事です。Q駐在地の特長や、日本との違いなどを教えてください。
インドネシアはイスラム教徒が国民の88%占めているイスラム大国です。イスラム教徒は1日5回お祈りの時間がありますし、年に1度は1ヶ月程度の断食の期間(ラマダン)もあります。宗教が前提としてあるので、どんなに急ぐ仕事があったとしても、お祈りの時間等には配慮が必要です。私自身も最初は、一緒に仕事をする相手の宗教について理解するのが大変でした。
また、私が駐在するジャカルタは酷い渋滞で10km未満の目的地でも車で1時間以上かかってしまうことが度々あります。とはいえ他の公共交通機関や人が歩ける歩道もまだまだ整備されていない状況なので、移動に時間が割かれるのは避けられない状況です。インドネシアで働く人にとって渋滞は最初の洗礼と言えるかもしれません。Q駐在することで、どのような経験、スキルを得たでしょうか?
日本では組織が細分化されており、自部署の仕事や役割はほぼ決まっていましたが、海外での仕事は自身のスキルの枠を超えて、これまで行ったことがないことにも挑戦していかなければいけません。
海外の規格や海外メーカーの技術を学ぶことはもちろん、必然的に様々な部署の方と仕事をすることになり、幅広い分野の技術・ノウハウを学ぶことができます。私の場合でいうと、電鉄用機器・発電機は取り扱ったことがなかった製品ですし、勉強しながら案件を進めていくのは大変です。しかし、今ではこの経験が今後の私の強みになっていくと確信しています。Q今後のビジョンを教えてください。
入社から8年間、変電設備を中心とした技術を学んできたため、技術者としての軸は変電設備に置きつつ、今後も継続して海外の仕事には携わっていきたいと思っています。10年後には国内変電・海外変電のスペシャリストと言われるくらいの人物になれたら嬉しいですね。もちろん自身の技術の向上だけでは受注拡大・業績向上には繋がりませんので、これからはこれまで以上にお客様や他部署の方との人脈を広げて、信頼関係を築いていくことが重要だと考えています。
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中国・上海
Q入社から現在までに経験した仕事を教えてください。
入社から4年間は水インフラシステム事業部 技術部に配属され、上下水道施設の電気設備に関する営業技術業務を担当し、上下水道プラントのシステム設計及びエンジニアリング能力が身につくような経験を積みました。2017年からは、海外研修制度を利用して、上海明電舎長城開関有限公司に所属。中国国内向け、ASEANなどの海外向け中電圧変電設備の設計業務を担当し、中国変電事業の技術及び海外ビジネススキルの習得をしています。
Q現在の駐在地での仕事内容を教えてください。
主に海外向けの中電圧変電設備の設計業務を担当しています。具体的には、お客様の要望を満たせるように、機械的及び電気的な検討・設計、製造部門に指示を行い、各種変電設備を製作しています。また、市場拡大のために、海外各国それぞれのお客様の要望に合わせた製品開発にも携わっています。
Q駐在地の特長や、日本との違いなどを教えてください。
上海には日本人が多く駐在している事もあり、日本料理屋や日系のスーパーがたくさんあります。そのため、基本的には日本と変わらない生活を送ることが出来ています。一方で日本に比べて中国では、電子決済、ネットショッピングなどITが発達しており、スマートフォン1つあれば何でも出来てしまうところに最初は驚きました。今ではそれに慣れてしまい、一時帰国した際に日本のIT関連の不便さを感じるほどです。
Q駐在することで、どのような経験、スキルを得たでしょうか?
前職場で扱っていた日本国内向け製品と、現職場で扱う海外向け製品との違いや、中国特有の貿易形態など、新たな知識を得ることができました。さらに上海明電舎は、日本の明電舎ほど大きな工場ではないので、設計だけでなく、その他部門(生産管理、製造、試験など)とも深く関わりながら仕事をする必要があり、工場全体としてどう動いているのかを学ぶこともできました。また、ナショナルスタッフをまとめていくことの難しさと面白さを、一緒に仕事を行うことで経験することができました。
Q今後のビジョンを教えてください。
今後もさまざまな経験を通して、総合的な技術力を身につけて、海外でナショナルスタッフをまとまられるプロジェクトリーダーとなり、世界中のインフラ整備に貢献していきたいと思っています。
Q就活中の学生へメッセージをお願いします。
明電舎は、日本国内はもちろんのこと、世界のインフラ整備にも大きく貢献しています。インフラの整備されていない新興国のインフラを整備して、現地に豊かな生活を生み出していくことは、とてもやりがいのある仕事だと思います。海外に興味のある方は、ぜひ私たちと一緒に世界でインフラの仕事をしましょう。
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アメリカ・デトロイト
Q入社から現在までに経験した仕事を教えてください。
入社から4年間は回転機設計部に配属され、大型発電機の構造設計業務を担当して、発電機についての製品知識や設計ノウハウを身に付けました。
Q現在の駐在地での仕事内容を教えてください。
2017年より海外現地法人であるMEIDEN AMERICA, INC.に移り、セールスエンジニアとして北中米エリアに納入された発電機のアフターサービス事業を担当しています。当社発電機をお客様に安全かつ安定的にご使用いただくために、お客様の使い方やニーズに合わせて最適なメンテナンスメニューを考えてご提案しています。
また、プロジェクト期間中は現場に入り、作業の工程管理や技術員のコーディネート、交換部材の手配などを行います。Q駐在地の特長や、日本との違いなどを教えてください。
アメリカは意思決定のスピードが早いため、こちらで検討している間に案件の事情はどんどん進み、変わっていきます。赴任当初はそのスピード感の違いに驚き、慣れるまでは苦労しましたが、お客様の生の声を漏らすことなくスピーディにチーム全体で共有できるように尽力しています。
Q駐在することで、どのような経験、スキルを得たでしょうか?
もともとは設計でしたので、営業としての仕事はゼロからのスタートでした。営業としてお客様のご要望にお応えしていくと同時に、契約社会であるアメリカにおいては、貿易、法律、契約についても理解を深める必要がありました。自分が得意とする技術の領域のみならず、営業戦略の立案やお客様との打ち合わせ、輸出・輸入に関する諸手続き、米弁護士との契約書の作成、国際取引のリスク管理など、MEIDEN AMERICA, INC.での実務を通して、幅広い知識と経験を得られています。
Q今後のビジョンを教えてください。
今後は新技術、新製品、新しいビジネスモデル開発・実行によって、世界の電力不足解消の一助となるソリューションビジネスをどんどん展開していきたいです。
私は入社時に設計部署に配属されました。当初は設計の知識や経験がなく、自分にできるか不安でしたが、少しずつステップアップすることで4年目には担当分野の仕事が、ある程度できるようになりました。MEIDEN AMERICA, INC.に移ってからは、仕事の難易度が上がり、範囲も広がりましたが、今はさらに新しい分野にチャレンジしたいという気持ちです。この先は海外の新設プラントや大型案件のプロジェクトマネージメントのような仕事にも挑戦したいと思っています。Q就活中の学生へメッセージをお願いします。
明電舎は比較的、規模が大きすぎない会社なので、一つ一つの仕事・プロジェクトに対して明確な自分の役割があります。また一人一人が受け持つ仕事の裁量の幅が広いため、仕事を通じて、社会人として、エンジニアとして確実に成長できると思います。
そのための幅広いフィールドとチャンスがあることが、明電舎および海外現地法人の最大の魅力だと思います。
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シンガポール
Q入社から現在までに経験した仕事を教えてください。
入社から4年間は電力変換装置工場技術部構造設計課に配属され、盤内の部品配置や板金設計、強度計算などの業務を担当しました。5年目となる今年4月より海外研修生として明電シンガポールに赴任。スイッチギヤ部門の電気設計課に所属しています。
Q現在の駐在地での仕事内容を教えてください。
電気設計課で鉄道向けのプロジェクトを担当しています。図面作成や部品手配、営業や技術などの他部門やサプライヤとの調整も行っています。購入した部品の納入が遅れたり、設計変更や仕様変更が多い中で出荷日を守るために、各作業担当者の進捗を確認しながら取り組んでいます。
Q駐在地の特長や、日本との違いなどを教えてください。
交通システムが発達しており、行先の住所を先に入力してタクシーを呼ぶことができるスマートフォンアプリが普及していて、初めての場所でも簡単に行くことができます。電車やバスも数が多く便利です。シンガポールの電車は各座席シートの端が優先席になっていて、乗客が多くても優先席はもちろん一般の席も空いていることが多いです。座席は必要な人のためにあけておく、譲るといったマナー意識は日本よりも高く感じます。驚いたのは駅のエスカレーターの速さです。ショッピングモールなどでは日本と変わらないスピードですが、駅のエスカレーターはとても速いです。
Q駐在することで、どのような経験、スキルを得たでしょうか?
言葉や考え方の違う相手に仕事を依頼したり、作業指示を出すというのは駐在ならではの経験だと思います。また、国際展示会への参加や海外サプライヤの訪問なども日本では経験できなかったことです。机上で得られる語学力だけではなく、相手と良い関係を保ちながら要求事項を確実に伝えるための英会話を日々勉強しています。
Q今後のビジョンを教えてください。
ベルリンで行われた鉄道技術に関する国際展示会に参加した際、世界市場の大きさに驚きました。鉄道業界に限らず、明電舎の製品が海外で活躍するチャンスは多くありますので、設計者として世界市場のニーズにあった製品作りに貢献していきたいです。
Qその他、海外研修の感想などを教えてください。
もともと英語は苦手でしたが、社内の語学研修制度で受けられる英会話レッスンなどを利用して学習する中で海外勤務にも興味がわき、海外研修生に応募しました。不安も大きかったですが、実際に体験することで得られるものが多く、語学も力不足ながらもある程度の会話はできるようになり、様々な国の人と交流する楽しさを知ることができました。思い切って外に出てみて良かったです。
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タイ・バンコク
Q入社から現在までに経験した仕事を教えてください。
入社から3年間は社会システム営業部に所属し、主に民間企業のオフィスビルや自治体の庁舎向けに、受変電設備や非常用発電設備等の営業を行っていました。私の部署では、実際に製品を購入頂くまでに、「施主、設計事務所、ゼネコン、サブコン」など様々なお客様のところへ提案活動を行います。そのため、「一方的に製品の提案をする」だけではなく、各お客様及び工事全体から見た当社製品の位置づけを把握しながら、その時期、そのお客様に適した提案ができるよう心掛けていました。また、営業と聞くと「製品を売る」ことがゴールのように思われがちですが、そうではなく、製品が納入され、お客様に安心して使用して頂けるよう、技術、工場、工事部門をリードし、全体をとりまとめるという重要な役割も担っています。
Q現在の駐在地での仕事内容を教えてください。
タイでは「電気」に強みを持つ「エンジニアリング会社」として、主に日系のお客様の工場向けに当社製品を含む(タイには配電盤を製作するMEIDEN ELECTRIC(THAILAND) LTD.という会社もあります)電気設備工事、付帯設備工事の提案を行っています。また、タイ及び近隣諸国(ベトナム、ミャンマー他)での「都市開発事業」でのEPC工事受注拡大を目指し、情報収集、営業活動を行っております。
タイに赴任してちょうど1年になりますが、「契約書」「貿易実務」の理解を深めることが、今の直近の課題です。Q駐在地の特長や、日本との違いなどを教えてください。
タイでは、現在、国を挙げて再生可能エネルギーの普及に力を入れています。そのなかでも特にバイオ燃料(もみ殻、パーム椰子空房、木屑、バガスなど)を利用したバイオマス発電を推進しています。当社では、バイオマス発電プラントの建設を行っており、今後も「タイ」引いては「地球」規模での「持続可能な社会の実現」のため、当社の活動が少しでも役に立てればと思っています。