未来に向けた“ひとづくり” | 明電舎
未来に向けた“ひとづくり”

これからの新しい社会をつくるために、求められるのは「地域課題を解決できる人材」。ものづくりを通じ
地域の産業発展に貢献してきた明電グループだからこそ提供できる“ひとづくり”支援にも取り組んでいます。

EPISODE

自ら考え行動する人材を育成すべく学校教育に参画

小学校で防災に焦点を当てた地域協働授業を実施

地域や社会の課題を自分ごと化し、自ら考え行動できる人材を育成するために、学校教育へも参画しています。2021年度から沼津市内の4つの小学校を対象に、先生や生徒のサポート役として、低学年では文字入力などノートパソコンの基本的な操作方法、高学年ではドキュメント・スライドなどの資料作成やツールの使い方の支援教育を始めました。
明電舎では、2021年にさまざまな部門から構成される若手のワーキングループを立ち上げ、ものづくりを軸に置く学校教育に加えてプログラミング教室や小学校との地域協働授業を開催。それぞれの小学校に沿ったカリキュラムの企画・検討から始め、2023年9月には金岡小学校にて、地域課題として挙げられている「都市・防災」に焦点を当てた教育プログラムを実施しました。防災意識の向上や地域の一体感の重要性を伝え、座学だけでなく、被災経験者からの体験談などを取り入れた授業を実施しています。
今後は小学校だけでなく中学校、高等学校と年齢に応じた授業を行い、一貫した取組みに深化させることで、地域への愛着と誇りを醸成し、将来を担う人財を育成していきます。

プログラミング教室

未来のために、地域のインフラリテラシーを高めたい

明電舎 営業統括本部
副本部長

平井和行

Kazuyuki Hirai

私は社会インフラの未来を考えるにあたり、北欧の国々の歴史を学びました。デンマークは1973年の第一次オイルショック以降、エネルギーを大量消費して右肩上がりの経済成長を目指すか、エネルギー消費を抑えつつワークライフバランスの取れた暮らしができる社会にするかを考え、後者を選択しました。それにより風力発電の導入が進み、自動車でなく自転車を使うといったライフスタイルの変化が生まれました。このときリテラシーの高い「能動的市民」の存在があり、国の決断にしっかり参画していたといいます。
日本では、社会インフラは市民のためにあるにも関わらず人々の関心はさほど高くありません。この状況を変えるべく、60年あまり信頼関係を築いてきた沼津市をパートナーとしてGIGA スクール構想※のような新しい挑戦をしています。「市民・官公庁・明電グループが一体となって、脱炭素やAI、IoT などを使った次世代インフラを構築し、沼津市が抱える人口減少などのさまざまな課題を解決したい」、それが私の願いです。

※ GIGA:Global and Innovation Gateway for All の略。教育ICT 環境整備推進事業の一環で、全ての学校に高速なインターネット環境を提供し、生徒には一人一台の端末を配付する取組み。