材料技術

長時間、過酷な条件で扱われることの多い当社製品は、材料の特性に立ち返った製品開発が欠かせません。ここでは落雷などの異常電圧から設備を保護する避雷器や、高電圧を瞬時に遮断する真空遮断器を構成する材料技術をご紹介します。また、原子レベルの精密な成膜(ALD)を可能とする独自の常温成膜プロセス技術についてもご紹介します。

材料技術

避雷器用素子の小型・高性能化

酸化亜鉛を主体とした半導電セラミックス素子

落雷など異常電圧から系統を守る避雷器は、異常時にだけ抵抗が低くなることで異常電圧を大地に逃がす半導体セラミックス素子の特性を利用しています。材料成分や焼成条件を工夫し、均一で微細な粒子からなる素子を形成することで、高い信頼性を確保します。

添加物の配合や原材料の性状および焼成条件を改良・工夫

  • 添加物濃度の制御(ZnO 粒子の導電性向上)
  • 絶縁成分低減、絶縁成分の反応制御(サージ電流経路増加)
  • 微細構造の均一化(電流経路均一化による電流集中低減)
避雷器用素子の小型・高性能化

VCBの高電圧・大容量開発を支える基盤技術

VCBのキーコンポーネントである真空インタラプタ(VI)の基盤技術

送電網の電気の流れを一時的に遮断する真空遮断機では、2つのVI電極が引き離される際に発生するアークを、真空の力を利用して消滅させることで、安全に電気を遮断します。電極表面状態の分析や、作動時に真空アークが消滅する様子の観測、磁界、電解、温度分布の3次元解析など、様々な基盤技術がVI電極の性能を支えています。

分析技術、解析技術を駆使して電極材料の金属組織を評価・最適化

①電極材料の物性定量評価による電極品質向上
②高速度ビデオ観測による電流遮断現象の解明
③3D解析技術による構造の最適化
・磁界解析
・電解解析
・温度分布解析
④電圧コンディショニングエネルギーの最適化技術でVIをコンパクト化・高耐電圧化

真空インタラプタ
材料技術

CNT冷陰極X線管

X線を発生させる真空管の一種。X線管のエミッタにCNTを採用+VI・VCの真空技術を応用

空港などで見かけるX線検査装置でX線を発生させるX線管を、ナノカーボンを採用することにより小型化。プラント配管やインフラ設備での非破壊検査などへの適用も期待されます。真空コンデンサ、真空インタラプタなど明電舎の保有する真空技術に新しい材料技術を組み合わせた特長製品です。

特徴
  • フィラメント加熱方式に比べて小型・軽量
  • 省電力・長寿命
用途
  • 保安・産業・医療用途へ展開
製品・システム(産業コンポーネント)

ピュアオゾンジェネレータ
POG:Pure Ozone Generator

純度≒100%の高純度・高濃度オゾンガスを安全に連続して生成できる装置

高純度・高濃度オゾンガス「ピュアオゾン」を発生、蓄積、供給する装置
「減圧にして危険な反応をさせない」思想のもと、安全な装置設計

特徴
  • オゾナイザで発生させたオゾンを極低温液化し、ピュアオゾンを発生
    →オゾン濃度80%以上
  • 必要な時、必要な量のピュアオゾンをオンデマンドで供給が可能
  • 不純物であるNOXを10ppm以下に低減(一部の機種のみ)
ピュアオゾンジェネレータ
OERプロセス技術
常温OER-CVD成膜技術