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「電力用酸化亜鉛形ギャップレス避雷器(MOSA)」が「IEEEマイルストーン」受賞

2014年08月18日

当社が1975年に世界に先駆けて開発した「電力用酸化亜鉛形ギャップレス避雷器(MOSA)」が世界最大の電気・電子関連の学会であるIEEEから「IEEEマイルストーン」に認定されました。これは「MOSA」が耐多重雷性能、耐汚損性能等を向上させ、避雷器の発展に大きく貢献したことが評価されたものです。

「IEEEマイルストーン」は電気・電子技術およびその関連分野において、開発から25年以上経過し、社会に大きく貢献したと認定される歴史的業績を表彰する制度です。1983年に制定されて以来、日本国内においても20件以上のマイルストーンが認定されていますが、重電機器単体としての受賞は、当社が国内初となります。

避雷器は雷および開閉サージの過電圧から機器を保護し、停電事故の発生を防ぐ重要な役割を担っています。
1950年代の避雷器は炭化ケイ素(SiC)を主成分とする直列ギャップ付きで、多重雷・汚損に対する信頼性が十分ではありませんでした。
当社は1972年から電力用酸化亜鉛素子(ZnO)の開発に着手し、その素子を用いて、従来形避雷器の欠点を解消する画期的な電力用酸化亜鉛形ギャップレス避雷器(MOSA)の開発に成功し、1975年に世界初となる66kV電力用MOSAを九州電力株式会社様に納入しました。
また、明電舎はMOSAの国内および国際規格の推進にも尽力し、1984年には世界で初めての酸化亜鉛形避雷規格JEC-217、1991年にはIEC-60099-4が制定・発行されました。

酸化亜鉛形避雷器(一般名称)は電力機器における純国産技術として世界に知られ、現在、この画期的な技術は世界の全電力分野(発変電、配電、送電)における避雷器の主流となっています。

電力用酸化亜鉛形ギャップレス避雷器

電力用酸化亜鉛形
ギャップレス避雷器

IEEEマイルストーン

IEEEマイルストーン

授賞式の様子

授賞式の様子

  • IEEE(正式名称:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)
    米国に本部を置く世界最大の電気・電子技術者の学会組織で「アイ・トリプル・イー」と呼称されています。世界190ヵ国以上に42万人を超える会員を擁し電気・電子・情報・通信等の技術分野で指導的な役割を担っています。

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本資料に関するお問い合わせ先

株式会社 明電舎 広報・IR部 広報・IR課
電話:03-6420-8100