インド貨物専用鉄道向け変圧器192台を受注
株式会社明電舎(取締役社長:浜崎祐司 / 東京都品川区、以下明電舎)は、双日株式会社(東京都千代田区)とインドのラーセン・アンド・トゥーブロ社(Larsen&Toubro Ltd.)との共同事業体より、インド貨物専用公社が手掛けるデリー~ムンバイ間貨物専用鉄道(Western Dedicated Freight Corridor、以下DFC西線)へ納入する単巻変圧器192台を正式に受注したことを発表します。DFC西線事業建設プロジェクトにおいて、JICAによる円借款にて資金提供があり、本邦技術活用条件が付帯される条件のもと、優れた技術が途上国へ提供されます。
本案件は、明電舎とインドにある変圧器製造会社 プライム明電(以下PML)との共同受注で、単巻変圧器をレワリ~バドドラ間に納入します。日系電機メーカーとして、インドの鉄道1路線の変電設備に変圧器192台を納入するのは今回が過去最大数です※1。
現在、世界の変電機器市場はグローバルメジャー企業とローカル企業がシェアを占有しています。その中で、明電舎は、変電事業戦略のひとつである拠点重視策として、変圧器納入国であるインドにて、PMLの立地を最大限に活用し拡販に努め、さらに2016年6月にはPML株式の追加取得を行い、持株比率を60%にし子会社化いたしました。それらの取り組みの成果として、このたびの受注となりました。今後、明電舎の変電事業は、2020年に2015年売上高の約2倍にあたる売上高650億円を目指します。
明電舎は今年創業120年を迎えます。社会インフラを支える企業として、より豊かな未来をひらくため、今後も多様化する世界の変電ニーズにお応えして参ります。
※1 当社調べ
DFC西線地図
今回当社がお納めする単巻変圧器はフェーズ1工期のRewari~Vadodara(レワリ~バドドラ)間の全長922㎞に設置されます。
DFC西線納入 単巻変圧器(AT)について
<製品特長>
◆ATき電方式に適用
◆各変電ポストに設置され、レール電流吸上げ効果を向上
◆変圧器定格:55/27.5kV 8MVAおよび12.3MVA
この度、明電舎およびPMLが納入する変圧器は、交流き電システム
であるATき電方式を実現するためのき電用変圧器で、国内の新幹線等で採用されている製品です。明電舎は約400台の納入実績があります。
(写真は新幹線用60/30kV 7.5MVA用)
PML概要
会社名:Prime Meiden Limited
所在地:ハリヤナ州グルガオン
代表者の役職・氏名:社長・五十嵐 和巳
事業内容:電力用変圧器製造および変電EPC
設立年月日:2014年4月1日
従業員数:384名(2016年11月末日現在)
本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎 総務部 広報課電話 03-6420-8100