自動車のモデルベース開発と連携した
ドライブトレインテストシステムを開発
当社はこの度、モデルベース開発と連携したドライブトレインテストシステム(以下、本システム)を開発、販売開始しました。
本システムは、トランスミッション開発をする際に、従来であれば試作車が必要なところ、試作車の代わりに車両のモデルベースを用いたHILS※1システムにより、トランスミッション単体で完成車相当試験が可能になり、効率的な検証が実現できます。本システムを採用することで、開発の際に大きな手戻りが発生するのを防止でき、開発期間の短縮に貢献します。さらに、そのデータ再現性により設計品質の向上も期待できます。
近年の自動車業界では、世界的な環境規制への迅速な対応や安全運転支援機能の実現等のため、自動車開発の高機能化・複雑化が進んでおり、開発の上流工程(設計段階)の徹底的な効率化が求められています。そのため、設計段階での性能評価を、車両を用いずシミュレーションで行うモデルベース開発の重要性が拡大しています。
当社は、今後もお客様からの幅広い要望に対応し、自動車開発のシミュレーション分野での市場シェアを高めていくとともに、経済産業省が中心となり進めているモデルベース開発※2の普及促進に貢献し、国内自動車産業の競争力向上にも寄与していきます。
※1 HILS:Hardware In the Loop Simulationの略
※2 自動車のモデルベース開発は、経済産業省が普及促進に取り組んでおり、「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」を立ち上げている。2017年3月31日には、自動車のモデルべース開発のためのシミュレーションモデルの企業間共有を促進する目的で、ガイドラインとモデルを公開した。
※ETHERNETは富士ゼロツクス株式会社の商標です。
※本製品は、2017年6月28日(水) ~6月30日(金)の「人とくるまのテクノロジー展」に出展します。
本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎 総務部 広報担当電話 03-6420-8100