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マレーシアKVMRT向け電力システム(フェーズ2)を完工し、 7月17日に全線開通しました

2017年07月18日

明電舎は、この度、2012年9月にMass Rapid Transit Corporation Sdn Bhd(以下、MRT Corp)から120億円で単独受注したマレーシアの電鉄プロジェクト「KVMRT※1」向け鉄道用電力システムのフェーズ2を完工しました。これにより、2016年12月15日に完工したフェーズ1と合わせて2017年7月17日に全線が開通し、同日、ナジブ首相主催による全線開通式典がTUN RAZAK EXCHANGE(TRX)駅※2にて行われました。

本プロジェクトは、近年都市交通のインフラ整備が活況を呈しているアジアにおいても最大級のプロジェクトであり、明電舎はシステムコントラクターとして33kVの受変電配電網、直流変電所、停電時に都心地下区間の電力を賄う非常用発電設備、及び電力遠方監視装置の基本設計から製造・工事引き渡しまで一貫して行いました。配電網は全線にわたって敷設する総延長約475kmにおよぶ33kVパワーケーブル工事を含みます。

クアラルンプールでは慢性的な交通渋滞が社会問題化しています。今回開通したKVMRTの総営業区間は51km※3(うち9.5kmは地下)となり、クアラルンプールの経済地域を中心に東西のベッドタウンを繋ぐ大動脈として将来1日40万人の乗客数が見込まれています※4。同国政府は鉄道インフラのさらなる増強と交通網の整備を進めており、高速鉄道を含むさらなるプロジェクトが計画されています。

明電舎はこれまでマレーシアでPUTRA LRT2(現在のケラナジャヤ線)、KLモノレールの建設プロジェクトに参画してきましたがKVMRTの完成によりマレーシアの今後のさらなる経済発展と生活向上が期待されます。当社はこれまで国内、シンガポール、台湾、ドバイなどにおいて、多数の鉄道用電力設備を納めてまいりました。今後も、コア事業のひとつである電鉄システム事業の拡大に注力し、社会インフラを支える企業として、より豊かな未来をひらくため、多様化するインフラニーズにお応えしてまいります。


ナジブ首相によるスピーチ


※1 クランバレー大量高速輸送システム=Klong Valley Mass Rapid Transit (KVMRT)
※2 TRXはクアラルンプールが2020年までに国際金融ハブを目指す開発中の国際金融特区
※3 JR中央線の東京-八王子区間とほぼ同じ距離
※4 MRT Corp想定値

 

本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎 総務部 広報課
電話 03-6420-8100