シンガポールMRT
トムソン・イーストコースト線(stage3)を完工
株式会社明電舎(代表取締役 執行役員社長:三井田 健 / 東京都品川区)の現地法人Meiden Singapore Pte. Ltd.(以下、明電シンガポール)は、シンガポールのLand Transport Authority (陸上交通庁) から単独受注したトムソン・イーストコースト線向け鉄道用電力設備(Contract T253)のstage3を2022年5月11日に完工し、引き渡しを行っていましたが、この路線が2022年11月13日に開通いたしました。
トムソン・イーストコースト線は、シンガポール北部のウッドランズから中央部の住宅街を抜け、南部中心市街地を経由して東部にあるスンガイベドックに至る全長43km・32駅の通勤路線です。
その内、明電シンガポールは車両基地及び22駅の鉄道用電力設備一式(stage1~stage3)を受注し、システムコントラクターとして66kV受変電設備、22kV受変電設備、750Vき電用直流電源設備、及び、電力遠方監視装置の基本設計から製造・据付け・試験調整引渡しまで一貫して手掛けました。
また、stage4~5についても、電力遠方監視装置や非常停止設備などの納入を予定しており、明電シンガポールが全線の工事にわたり携わっております。
今回開通したstage3は、2020年1月開通のstage1、2021年8月開通のstage2からの延伸に当たり、中部に位置するマウントプレゼント駅から南方向にガーデンズバイザベイ駅までの合計13駅を結ぶ全長12.6㎞の路線です。
MRT(Mass Rapid Transit) 大量高速輸送システムは、シンガポール建国以来、近代化計画の主要事業として建設が進められてきた東南アジアでは最も充実した都市鉄道です。
明電グループは1985年のMRT第1・2期(現在の東西南北線)建設において電力システムコントラクターとして携わって以来、多くの路線に参画してきました。現在は開業後約30年経過した東西南北線システムの一括更新という他に例を見ない大型プロジェクトも並行して進めており、2023年の完工を目指しています。
明電グループは今後も、長年培ってきた海外電鉄事業の技術と経験を生かし、都市の抱える環境課題の解決や経済発展に寄与することで、鉄道が導く持続可能な社会の実現に貢献していきます。
トムソン・イーストコースト線路線図
※マウントプレゼント駅及びマリーナサウス駅は、周辺地域の開発に合わせて別途開業予定
本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎 コーポレートコミュニケーション推進部 広報・IR課
電話 03-6420-8100