製品・サービス

JAXAに瞬低補償機能付きNAS電池システムを納入しました

2022年12月21日

株式会社明電舎(代表取締役 執行役員社長:三井田 健/東京都品川区、以下 明電舎)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏/東京都調布市、以下JAXA)に瞬時電圧低下(瞬低)補償機能付きNAS電池システムを納入しました。本設備は2022年12月15日より運用が開始されました。

今回、当社がNAS電池システムを納入したのは、長野県佐久市のJAXA美笹深宇宙探査用地上局です。JAXAでは瞬低・停電対策を施すことにより、「はやぶさ2」をはじめとした、今後の深宇宙探査機運用における信頼性を向上させる方針です。明電舎では本システムの設計まとめを行い、瞬低補償機能付きNAS電池用交直変換装置1,200kVA (屋内仕様)1台とNAS電池(日本ガイシ株式会社製)を納入しました。

本システムの導入により、敷地内の負荷平準化や電力ピーク時のデマンド抑制、BCP対策としての停電時の電力供給などが可能となります。また、雷などによる送電線事故が発生した際にその除去までに生じる電圧低下の防止、瞬低対策機能による電源異常時のシステムエラーやデータの消失などの防止など、お客様の重要設備を瞬低から守ります。


JAXA美笹深宇宙探査用地上局に納入された瞬低補償機能付きNAS電池用交直変換装置

当社は、今後も高まる電力需給逼迫時のデマンド抑制や気候変動に伴う災害の多発を背景としたBCP対策強化などのニーズに応えるべく、瞬時電圧低下への対策をはじめお客様の設備を守る製品・サービスの開発・提供に取り組んでまいります。


【明電舎 瞬低補償機能付きNAS電池用PCSの特長】

■常時の負荷平準化が可能
電力消費の少ない夜間などにNAS電池に充電した電力を、電力消費が大きい時間帯に放電することで、契約電力を抑えることができます。

■電力ピーク時のデマンド抑制が可能
電力の需給が逼迫する夏場や冬の寒波の際に、電力需要の予測をもとに電力会社等から行われる節電要請を受け、指定時間帯に節電をすることで、抑制した分の電力量に対し報酬を受け取ることが可能となります。

■BCP対策としての瞬低・停電時の電力供給が可能
災害や落雷などによる電力系統の事故で停電が発生すると、生産ラインの緊急停止が発生し、製品品質に影響を与え、莫大な損害が発生する可能性があります。NAS電池用PCSを導入することで、万が一系統事故による停電が発生しても、NAS電池用PCSが電力系統から自立して電力供給を開始するため、系統が事故から復旧するまでの間も、重要設備を再始動することが可能となります。

注:NASは日本ガイシ(株)及び東京電力ホールディングス(株)の、NAS電池は東京電力ホールディングス(株)の、登録商標又は商品名です。

【NAS電池用交直変換装置 WEBサイト】
https://www.meidensha.co.jp/products/case/prod_01/prod_01_04/prod_01_04_01/1209310_2534.html

本件及び取材に関するお問い合わせ先

株式会社 明電舎  コーポレートコミュニケーション推進部 広報・IR課
電話 03-6420-8100

JAXAに瞬低補償機能付きNAS電池システムを納入しました(PDF:776KB)