3Dプリンティング技術を活用し、研究開発・生産技術の革新、中小水力事業の拡大に挑みます
株式会社明電舎(以下、明電舎 代表取締役 執行役員社長:井上 晃夫)は、株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)から、リコーの新規事業創出プログラム「TRIBUS(トライバス)※1」から誕生した3Dプリンティング技術を用いたピコ水力発電※2事業テーマ「LIFE PARTS (ライフパーツ)※1」を譲受することを決定し、4月1日を実行日として、譲渡契約を締結しましたのでお知らせします。
LIFE PARTSは、化学・素材および3Dプリンティング技術に深い知見を有する技術者が、3Dプリンティングの未活用技術領域に寄り添い、様々な社会課題の解決を目指す中で、テーマの1つとして、水に強い3Dプリンティング材料を用いた小水力発電ビジネスを検討しています。明電グループのイームル工業株式会社はLIFE PARTSと連携して、2023年度より同素材を用いた中小水力発電用の水車部品への適用研究を進めておりました。
この度、本テーマの更なる飛躍、3Dプリンティング技術の更なる発展を目指すという点で、リコーおよび明電舎で合意し、本譲渡契約の締結に至りました。これを機に、明電舎に欠けていた3Dプリンティングに関する知見・技術を補完し、同知見・技術を用い以下4点の取組みを進めて参ります。
本譲渡を通じた、明電グループが加速する取組み
① 3Dプリンティング技術を用いた、社会インフラ・産業システム分野での研究開発テーマ加速
② 3Dプリンティング技術を用いた、生産技術力の強化
③ LIFE PARTSの知見を活かした、中小水力向け水車の部品のアップデート・競争力強化
④ LIFE PARTSの知見を活かした、将来的な小水力発電領域の事業拡大検討
LIFE PARTSについて
LIFE PARTSはリコーが進める新規事業創出プログラムTRIBUSのテーマで、3Dプリンターで独自形状の水力発電用プロペラを作成し、工場排水や地域の用水路などでの再エネ活用を促す、3Dプリンティング技術を用いたピコ水力発電事業です。2019年に「水から、電気を作り、雇用を作り、教育につなげる。」というビジョンを掲げスタートし、2025年には一般財団法人 新エネルギー財団が主催する令和6年度新エネ大賞の導入活動部門において資源エネルギー庁長官賞を受賞するなど、その活動は高く評価されています。
明電舎は企業理念「より豊かな未来をひらく」、ビジョン「地球・社会・人に対する誠実さと共創力で新しい社会づくりに挑む ~サステナビリティ・パートナー~」の実現に向け、今後も技術力・生産能力強化および、事業競争力強化・拡大に取り組んでまいります。
以 上
※1 「TRIBUS及びLIFE PARTSは株式会社リコーの登録商標」
※2 ピコ水力発電:発電量 数kW以下程度の小水力発電のこと。
本件及び取材に関するお問い合わせ先
株式会社 明電舎
コーポレートコミュニケーション推進部 広報・IR課
電話 03-6420-8100