4.ジャングル奥地の発電所を、新たに生まれ変わらせろ。

バタンアイ水力発電所

1984年。マレーシア、サラワク州南部に建設された「バタンアイ水力発電所」。この発電所に、わたしたちは発電機(4台)・制御システムなどを含む発電設備一式を納入しました。近隣には火力発電所もありますが、水資源と言う再生可能エネルギーを使って発電できる水力発電所は、安定した発電量が見込めるため、この地域にとって最も重要な電力供給設備の1つです。完成からおよそ30年。明電舎は約10年ごとの定期的なオーバーホールを通して、設備の長期稼働と電力の安定供給を支えてきました。これからもバタンアイ発電所、そして地域の生活を守り続けます。

1.熱帯雨林の島、ボルネオ
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サラワク州が位置するボルネオ島。豊かな自然に恵まれ、観光客でにぎわう人気の観光地だ。

2.地域の生活に欠かせない発電所
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州都クチンをはじめ、近隣の約16万世帯に電力を供給している。

3.発電設備一式を納入
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発電システム一式(発電機 4台、制御盤、変圧器など)を納入した。発電機全体の最大出力は108MW(黒部川第四発電所の約1/3)。

4.10年ぶりのオーバーホール開始!
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まずは普段地下に設置されている発電機を引上げて解体する。発電機に組込まれた回転子は直径4.2m、90t。

5.大きな回転子を細かくチェックする
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回転子のコイル抑え、ボルトのゆるみを隅々までチェックし、ワニス処理で絶縁更新を行う。

6.252本のコイルも全てオーバーホール
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固定子のコイルを押さえるクサビゆるみを点検。コイルは合計252本。1本1本丁寧に、ゆるみがあれば打ち直す作業を繰り返し、ワニス処理を施す。

7.ボルトから軸受けまで、数万点の部品を確認する
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部品ごとにボルトの1本1本までチェックし、傷みがあれば新しいものに交換する。最後に軸受金属の割れやひびがないか、目を光らせる。

8.4.2mの回転子を19mmの隙間で格納する
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回転子を固定子に、19mmの隙間で寸分たがわず設置することがカギ。こうして生まれ変わった発電所が次の10年間、地域の電力供給を支えていく。

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