明電北斗の最上位機種であり、技術の粋を集めた装置であるHZ-Pro(エイチゼット-プロ)。開発担当者と営業担当者の並々ならぬ努力が実を結んだ最高傑作である。
今日はこのHZ-Proの誕生秘話を、当時の開発担当者と営業担当者が語る。
会社の要求として、新しい製品を開発し「売上30億円を目指す!」ことを命じられ、社内組織においても製品企画を検討する新部署が設立されました。この「売上30億円」を達成することができる新製品(電気化学計測器)を開発するために、開発部・営業部による若手メンバーの育成も兼ね新製品プロジェクトが発足されました。
開発担当 K.K.
単なる新製品という位置づけではなく「今後の当社製品の基礎となるシステム開発」
という側面があったので、ハード・ソフトともに仕様書の作成とその実現検証が大変でした。リリース1か月前は、毎日
ミーティングで各セクションの進捗報告、1週間前になると3時間おきにチェックしていました。
営業はまだ注文取ってくるなよと思いつつ、初版で上手くいけば・・・という期待との葛藤を続けていました。
開発担当 K.K.
営業担当 S.O.
お客様のご要望は様々だったので、大変だったと思います。
大手企業様のご要望に答えることができ、初号機の受注につながりました。
特にAnalyzerソフトの開発が難航していて、納品も大変でした。リリース後も、アフターケアに苦労しました。
開発担当 K.K.
営業担当 S.O.
簡単にはいかないと思っていましたが、ボード交換を含む手直しや運用のための技術指導など、困難が続き大変でした。
開発部門の方には膨大な時間を使ってフォローしていただきました。
そうですね、最初は初号機をご購入いただいたお客様の近くのホテルから1週間ぐらい通っていた気がします。
その後は、更新のために月1回程度は訪問していました。
今でも販売台数が伸び続けているのを見ると、当時の努力と苦労は無駄ではなかったと感じています。
開発担当 K.K.
決してプロ専用ではなく、プロフェッショナルの要求を満たすという意味でProと名付けました。
お客様のこだわりを満たしつつ、ユーザーにやさしいインターフェイスづくりを進めています。
ソフトウェアで特に大事にしているのが、「直観的」という点です。
開発担当 K.K.
営業担当 S.O.
以前の北斗とは違うという意味も込めて、後から現在の黒いデザインに一新しました。
デザイン変更は若い社員からの要望が多く、昔ながらの古いデザインからの脱却を目指しました!
輝きと高級感、重厚感をデザインで演出しました。白のデザインは従来の装置の踏襲でしかなかったので、パッと見て覚えていただけるようなインパクトのあるデザインを目指しました。黒地に青のロゴも映えて良い感じだと思っています。
開発担当 K.K.
これまでは、Hoktnet Stationという明電北斗オリジナルの計測システムを提供してきましたが、今後は他の計測器や計測システムのみならず、既存の化学データベースとの連携を図って新しいサービスの提供をしたいと考えています。
開発担当 K.K.
営業担当 S.O.
HZ-Proは当社の看板製品であり柱です。
日本国内のみではなく、今後は世界中の研究開発に役立てていただけるようPRしたいと思います。
明電北斗の採用はスキル・経験ではなく「人物重視」。あなたの気持ち・やる気次第で成長できる環境と、働きやすい環境をサポートします。